http://selfmadeboat.com/item/sentei.html
〇 型紙について
シハチの耐水合板を手に入れたなら、まず、手作りボートの船底を作るところからはじめます。
このサイトの冒頭にも述べたように設計図などはありません。おおまかなイメージと型紙を作って、自作ボートの船底を作ります。つまり、現場合わせで作っていくことになります。
一番確実な方法は、固めの紙で模型を作り、その模型をバラシた船底の部分を拡大してシハチのベニヤに貼り付けて、その通りベニヤを切り抜けば模型どおりの船底ができる理屈になります。
私は、このような方法は取りませんでしたが、不安な方は模型を作ったほうが良いと思います。
自作ボートで、一番難しいのは、船底のカーブをいかに出していくかでしょう。滑らかな曲線を出すために、型紙を用います。
つまり、船底を形成するシハチの合板に原寸大の型紙を製作し、これを合板に当てて切り出して組み立てると自作ボートの船底部分が出来上がると言う寸法です。
型紙の大まかな寸法図は、次の通りです。また、具体的な大きさや形は、私が実際に切り取った型紙の写真等を参考にしてください。
使用した大きな紙は、名称は何と言うのかわかりませんが、文具店に行けば売っていると思います。
型紙の作り方ですが、シハチの大きさよりチョッと小さめ、つまりシハチの長い方は、2450mmありますが、手作りボートの船底の長さは2300mmと150mm短くなります。
チョッと図が稚拙で申し訳ありませんが、型紙の寸法図を描きましたので参考にしてください。
なお、図の水平方向の中心、2枚の船底板の間がわずかに空いていますが、実際はくっついても問題ないようです。雑誌には、このような図が載っていたので忠実に再現しています。
船底の長さが2300mmで、自作ボートの船体の最上部の長さは、2450mmで作りますので、その差150mm分が、真横から見ると船首が飛び出る形となり、より船らしくなります。
シハチの長さより150mm短い大きな紙を用意できたら、四半分に折って重ね、なだらかなカーブを付けながら両端を切り落とします。
次の写真が、実際に4分の1に折った紙になだらかなカーブを鉛筆で書いています。鉛筆のカーブが薄くて見づらいのですが、左上部と右上部に薄っすらと線が見えると思います。
それを広げると手作りボートの船底の型紙の出来上がりです。
次の写真が、船底となるシハチのベニヤの上においた船底の型紙です。150mmほど短いのにご留意ください。この後、型紙通りにベニヤをレーザーソー等で切り出します。
分かりにくい方は、是非、船体だけの模型を作り、完成した模型の船底部分を拡大して型紙を作ると間違いが少なくなります。