http://selfmadeboat.com/item/anzenbuzai.html

自作ボートもバルクヘッド(隔壁)の取付ができれば、かなりボートらしくなってきます。

手づくりボートの後の作業は、細々としたものに移ってきます。

次に、船底の部分の保護材の取付です。

船底は、直接、地面や海底とぶつかったり、引きずる際の接触部分となります。

薄いベニヤで自作ボートの船底はできていますから、直接地面や海底部分とこすれあえば穴が開いたりしますので、船底と障害物が直接には接触しないよう保護材を取り付けます。

まず、キールの部分、V字型船底の頂点の部分です。

ここには、ホームセンターで見つけた断面がV字型をした細材を取付けました。この細材が何の目的で使用されるのかわかりませんが、ホームセンターの縁飾りやモールディングのコーナーにあると思います。

この細材を船首から船尾まで、ステッチ&グルー工法で取り付けました。

後、キールと並行して薄い板材を2本取り付けています。これは、船体が傾いた時に船底を保護するための部材です。写真を見てもらうとわかると思いますが、これも必要な保護材です。

次に、ガンネルを取り付けます。ガンネルとは、船体最上部をグルリと一周する部材です。材料としては、24mm×18mmの角材を接着剤のみで貼りつけました。銅線のステッチをしないので、エポキシが固着するまで、クランプで保持します。

そのため、結構な数のクランプを使用しましたが、後から考えると、小さな釘等を打ち込んでいけばクランプは必要ないと思います。私も、別な日曜大工で買ったもので、自作ボート用に購入したものではありません。

ガンネルを取り付け終わったら、前後の空気室兼座席の天板を取り付けます。その前に、浮力材としてペットボトルやポリタンクを入れておきます。

私の場合、ペットボトルがたくさん用意できなかったので、ポリタンクにしました。20リットル用×1個と10リットル用×2個をそれぞれ前後に入れましたので6個のポリタンクです。

前後の座席面下は、収納スペースでも使用できそうですが、座席面を木ねじ等固定することで船体の強度を飛躍的に増すことができますし、浸水や転覆時にボートの完全沈没を避けるためにも、是非ここは安全性最優先として浮力室にしてください。

自作ボートは木製ですが、2馬力エンジンを装着して浸水すると、完全に沈没すると思います。

しかし、前後に40リットル、計80リットルのポリタンクを装着していることで、80kgの浮力が生じ、完全沈没が避けることができます。

遭難時でも船体につかまって漂流すれば、空からの発見も早いし体力の消耗も防げて、救助される確率が格段に高まると思います。

後は、中央部のバルクヘッド2枚で構成されるイケス、物入れそして座席の天板を作ります。

前後座席の天板もそうですが、天板を受ける細い角材を取り付けておきます。

最後に、空気室の水漏れですが、進水直後は、空気室にも水漏れがあるかもしれませんので、必ず空気室にも水漏れがないかを確認するようにしてください。

カートップであれば、車に持ち上げる時に気付くと思いますが、陸揚げせずに係留する場合は、水漏れに気付かないと思います。