自作ボートの概要について
まずは、次のビデオで手作りボートの全体的なイメージをご覧ください。
この手作りボートは、舵社発行の「SMALL BOAT」と言う雑誌に国方成一氏が執筆された記事を参考に製作しました。
自作ボートの製作には、普通必要とされるものに設計図の作成と材料の合板を接合するスカーフと言う初心者には荷が重い作業があります。
スカーフとは、1枚の合板の長さが不足するため、2枚の合板を接合して1枚にする作業です。
今回、私が製作した2.4mプラム形式のボートは、設計図もスカーフ無しに製作しました。
設計図がないといっても、ラフスケッチみたいなイメージは必要ですが、雑誌の完成ボート写真や簡単な船体図を見ながら製作しました。
スカーフ作業を省くために、サブロク(3フィート×6フィート)ではなくシハチ(4フィート×8フィート)の耐水合板を使用しています。
また、船体の製作には、「ステッチ&グルー工法」を採用していますので、初心者にも作りやすく、軽くて頑丈な船体となっています。
自作ボートの主要スペックやコンセプトは次の通りです。
〇 手作りボート主要スペック
・船長 2.4m
・船幅 1.4m (実際に製作の場合は、カートップのキャリア幅に合わせます。)
・重量 30Kg (計測していませんので不明ですが、雑誌の掲載値です。)
・イケス付き
・耐水ベニヤ製
・2馬力エンジン装着
・乗員 2名
〇 コンセプト
・釣りに使用できること。
(湖や湾内などの平水域の使用が前提です。波のある場所では使えません。)
・2馬力ボートサイズ(3.3m以内)であること。
・一人でもカートップできて、車から水際まで運べること。
・2人乗船できること。
・エンジン装着時に転覆しても、水没しない浮力を有すること。
・2馬力エンジンが装着できること。
・オールで漕げること。
・製作工法は、ステッチ&グルー工法を使用すること。
・できるだけコストのかからないこと。
〇 経費
・5万円以上
「SMALL BOAT]誌の記事では、3万円以下としていますが、実感では5万円以上かかっていると思います。もちろん、2馬力エンジンの費用は別です。
なお、最近では船体と2馬力エンジン付きのセットがかなり安く手に入ります。製作の労力や2.4mしかない大きさを考えると必ずしも自作が有利とは限らないと思います。
製作の楽しみや自分で作ったボートで釣りをすることに喜びを感じるのなら良いのですが、ただ安いだけで手作りボートを選ぶのは慎重にしてください。
〇 製作期間
・約1ヶ月 (製作開始から初進水まで:土日のみ作業 家事雑事もあり)