魚釣りには、よく釣れるタイミングに「まずめ」と言う言葉があります。まずめには二つあり、朝まずめ、夕まずめです。

朝まずめとは、夜が白々と明ける頃から朝日が昇る間での間。夕まずめとは夕焼けが始まる頃から日没までの間を言います。何故、この時間に魚が良く釣れるかですが、まずプランクトンが活発に活動しはじめ、それらを食べる小魚も活性化し、小魚を食べる大型魚も行動を開始するからです。

博多湾 シーバス釣り

このため、釣り人は朝まずめか夕まずめを念頭に行動を開始するのが多いと思います。

ミニボートでの釣行では、夕まずめは適当ではありません。夕まずめだとすぐに日が暮れてしまい、夜間航行が危険だからです。夜は視界が悪く、航海灯などを点灯しなければ衝突される可能性も高く、法的に航行が禁止されます。

ポータブル魚探 ホンデックス

従って、朝まずめを狙うほうが現実的であります。釣行当日の日の出時刻が5時30分頃。その日の私の起床時刻を4時にしておいたのが、4時30分に起きました。

前日から、ボートや釣具の準備をしておいたので、すぐに出発。途中、24時間のうどん屋で朝食を取って6時前に到着。砂浜でボート等のセッティングして6時45分頃に出航。

博多湾 シーバス釣り

博多湾の東にある某河川から人工島にかかる大きな橋に着いたのが、7時半過ぎ。つまり、朝まずめからすでに2時間も経過していました。テキパキやればもっと時間短縮できますが、それでも5時30分頃に、釣を開始するとなると午前3時頃には起床が必要となります。

8時50分頃が、大潮の満潮でしたからまだ潮は動いておりました。橋脚周りをルアーでシーバスを狙います。なかなかあたりが出ませんでしたが、スピンテールの「クルクル逆襲」にやっとヒットしました。釣れたのが、これが10cmくらいの超ミニセイゴ。自分の体長くらいのルアーによく食いついたものです。

博多湾 シーバスフィッシング

そのあと、1回当たりがありましたが、そうこうする内に水上スキーのボートやジェットスキーが傍若無人に走り回り始めました。人が釣をしているのもお構いなしです。同じマリンスポーツですからとやかく言いたくありませんが、もう少しコースを遠めに取るとかするのなら可愛げもありますが、とにかく釣りになりません。

場所を変えるため移動。人工島を一周することになりました。以前、テクトロでセイゴを釣った防波堤を目指します。途中、燃料切れのため海上でエンジンに給油。2馬力エンジンのタンクは1リットルしか入りませんので、1時間も航行すれば燃料タンクは空になります。

 そのため、必ず予備のガソリンタンクを持っていく必要があります。私は、5リットルの携行缶を持って行っています。

2馬力船外機の予備タンクとして最適 ガソリンタンク携行缶5リットル

なお、携帯電話のGPS機能では、2馬力エンジンでのボートのスピードは時速約8Kmを計測していました。

博多湾 シーブス

防波堤では、テクトロ(防波堤の上を歩きながらの釣方)をしましたが、全く駄目。再び、ボートの魚探で魚影を確認しながら流しました。小魚の群れが時々確認できたので、そこでルアーを投げ込みましたが、不調。大変暑くなったので、一時、海岸に上陸して冷たいコーラで一休み。

再び、ボートを出して、今度は某河川にかかる橋脚を攻めてみました。今度は、アンカー(イカリ)で固定して、丹念に探りました。橋脚に海中に空洞の部分があり、そこをクルクル逆襲で底を取って巻き上げると、ヒット!!

すぐに魚体が海面上に浮き上がり、目の前でシーバスが大きな口を開けながらエラ洗い(頭を左右に振ること)。ウワ!これはデカイぞ!!と思った途端、急ダイブ。底に向かってマッシグラ。6フィートのシーバス竿が半月状に絞り込まれます。

シーバス 博多湾

アー、これはイカンと思った瞬間。プッチン!!バラシてしまいました。急いで、ラインを巻き上げて確認すると、ルアーの接続リングの所から切れていました。

バラシの原因は、リールのドラグの締めこみすぎでした。このヒットの前に、ルアーが根がかりしてしまい、回収のためにドラグを締めていたのを緩めないままなのでした。ドラグの調整が適切であれば取り込めていたのかもしれません。

一瞬見えた頭の大きさと、強烈な引き込みから類推すると、少なくともフッコクラス、もしかしたら70cmオーバーのスズキクラスであったかもしれません。逃げた魚は大きかったとよく言ったものです。

それとバラシた原因で、もう一つ。実は、前夜にプッチンプリンの大型を食べていました。このためにプッチンしたのかも。いや、こんなことも考えるほど、マジに逃げた魚は大きかった。

この後は、取り込み騒動でタモの網部分を海中に落としてしまったこと。クルクルが無くなってしまった事から、戦意喪失となり、次回に期待しつつ撤収!!