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ステッチ後のグルー工作について

自作ボートの船体の大まかなステッチ作業が終われば、次にいよいよグルー、つまり接着作業を行います。

いよいよ、次はステッチ&グルー工法のグルーの作業に取り掛かります。

ステッチ&グルー工法については、大まかに説明していますので詳しくは別項を参考にしてください。

船底と舷側、そして船首板と船尾板がそれぞれ銅線によってステッチされていますので、このステッチ接合部をガラスクロスとグルー、すなわちエポキシ樹脂で接着するとともに接合部から水が入ってくるのを防ぐ工作をすることになります。

たいていの方は自作ボートの製作が初めてですから、このような作業もやったことがないでしょうから、できるだけ短い部分で実験的にやった方がいいと思います。

いきなり、舷側部分の2.4mの長さではなく、船首板等の短い部分でやってみてください。

まず、ガラスクロスを幅5cm~10cmくらい適宜の幅に切り接合部分の長さ分用意します。長い部分は、つぎはぎしていきます。

接合部分をカバーできるガラスクロスが用意できたら、次はその部分に必要なくらいの量のエポキシ樹脂を準備します。

基本的には、エポキシ樹脂本体と硬化剤を 2:1 の比率で混ぜ合わせますが、必ずエポキシ樹脂の説明書をよく読み、その通りに混ぜ合わせてください。

私は、料理用の計量カップを用いて正確に混ぜ合わせていました。

また、あまりに大量にエポキシ樹脂を混合してしまうと、作業が終わる前にエポキシの硬化も終わってどうにもこうに使えなくなりますので、注意してください。

なお、エポキシ樹脂によって、硬化速度も異なります。硬化速度が遅いエポキシの方が使いやすいです。

私が使用したエポキシ樹脂では、30分以内に硬化してしまいますので、1回の作業は30分くらいしかできませんでした。

エポキシの混合が終わったら、接合部分にガラスクロスの幅より少し幅広くエポキシを塗っていきます。

私は、100円ショップの刷毛を利用して行っていました。当然、刷毛は使い捨てです。刷毛でなくても、木片を利用してもよいかと思います。

エポキシ樹脂を接合部に塗り終わったら、その上にガラスクロスを置いていきます。

ガラスクロスを置き終わったら、その上からエポキシ樹脂を塗っていきます。この時、ガラスクロス内にエアの塊が残らないようにします。

後は、エポキシ樹脂が乾燥するのを待ちます。一昼夜置くと大丈夫と思います。

エポキシの作業は、とにかく試行錯誤でやってみて徐々に覚えていくことです。

当然、最初の方はうまくいかないこともあるので、何度も言いますが、少しづつやっていくことが失敗を少なくしてくれます。