http://selfmadeboat.com/item/senteikousaku.html

○ 船底の切り出し

船底用の型紙ができていると思いますので、後はこの型紙通りにシハチのベニヤを切りだしていくことになります。

レーザーソーと言う商品名のノコギリで、切り出すように雑誌でも書いてありましたので、その通りにしました。

私の場合、まず、型紙をハサミで切り抜く時点で、滑らかなカーブを出すつもりが、どうしてもデコボコとした曲線となり、さらにその型紙を置いて、ベニヤをノコで、切り出す際にガタガタとしたものになりました。

こんなんで船底が出来上がるのかとも思いましたが、ここがステッチ&グルー工法が初心者向きと言われる所以で、多少の凸凹はカバーしてくれます。

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○ 船底の貼り合わせ

いよいよ2枚の船底の板を貼り合わせて、船底を部分を作ることになります。

ここが、最初のステッチ&グルー工法を使用する場面となります。

写真の通り、私の場合は接合する2枚の船底の板を重ね合わせます。この前に際、ステッチで接合する部分は、長い寸法になりますが、カンナで角を取り、接着剤(グルー)が良く充填できるようにした方が良いと思います。

必ずしも、カンナをかけて、いわゆるエッジ取りをしなければならないということもないようですが、エッジ取りはしないよりもした方が良いことは間違いありません。

2枚きれいに重ね合わせると、私は、一応クランプで動かないように固定しました。

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そうして、銅線(#18)を通す穴を板の端にドリルで開けていきます。

穴を開けるドリルの大きさは、銅線が通るくらいぎりぎりの穴が開くような刃を使用した方が良いと思います。あまり、ゆるゆるの穴を開けない方がよいのではないでしょうか。

ステッチする穴の間隔は、およそ10cmくらいと雑誌にありますが、私はもう少しせまい間隔でステッチしました。

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それと写真では、銅線のねじり部分がかなり長くなっていますが、もちろんこんなに長くする必要はありません。もっと短くても大丈夫です。

穴が開いたら、銅線を通してねじっていきますが、この船底のいわゆるキール部分は、あまり強くねじらず、軽くねじって仮止めするのがコツです。

と言うのも、閉じて重なり合っている2枚の板を後で開くので、その分の余裕が必要になります。強くねじってしまうと船底の2枚の板を開くことができなくなります。

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ステッチのやり方も、作業を重ねていくとだんだんコツがわかってきますが、ねじり具合も組み上げながら少しづつあっちこっちを締め上げていくようにしてください。一気に締め上げるてしまうのはどうもよくないようです。

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写真でご覧のように、船底の2枚の板の接合部分にかなりの隙間が開いてしまっています。

これは、型紙の書き方や切り出し方の不手際によって生じたものですが、船底にこんな隙間があっても接着剤(グルー)を充填しますので、水は入ってこないようになります。

なお、グルー、つまり接着剤を使う作業は、船体の形がある程度出来上がった時に行うので、この時点では行いません。